彼の一言で、少数の人々も気づき始めた。
「彼女って数学そんなにできるの?」
「いや、どこから転校してきたの?!」
「す、すごすぎる...」
「これで北区第一中学校が面白くなりそうだ...」
八組の担任はもちろん、奥田幸香も非常に驚いていた。
白川華怜の総合成績が97位以内というだけでも十分衝撃的なのに、国語と数学に至っては「第一位」、「満点」、どちらを取り上げても全校を圧倒するものだった。
奥田幸香は白川華怜の国語力の高さを知っていたが、今回の古文読解は難しく、作文も厄介なものだった。
全校の多くの生徒が作文の意図を正しく理解できず、大きく外れてしまった。
白川華怜の国語150点は予想外だったが、あまり驚きはしなかった。彼女の館閣体の書き方が大きな加点要素となったからだ。
しかし共通テストの数学で150点とは...