105木村さんからの琴、世紀を超えた最高のコラボ(2)

主に藤野という名字の人と話を終えたところだった。

宮山小町は藤野悟志とはあまり親しくなく、二人は数回しか会ったことがなかった。彼女は微笑んで「SNSで知り合った人よ」と言った。

彼女は用心深く、十五組のメンバー以外に自分のSNSアカウントを知られていなかった。

SNSで知り合った人?

ああ、ネット友達か。

藤野悟志は頷いた。

白川華怜は子供用の椅子の横でくつろいで座り、片足を曲げ、リラックスした姿勢をとっていた。

筆を手に持ち、その子供の驚いた目の前で一文字書き上げた。

書き終えると、ゆっくりと筆を置き、外に出て宮山小町と話し始めた。「まだ話してるの?」

白川華怜はとても驚いていた。

お箏は彼女の得意分野ではなく、技術もそれほど高くなかった。『白衣行』が上手く弾けたのは、彼女が作曲者だったからに過ぎない。