105木村さんからの琴、世紀を超えた最高のコラボ(2)

主に藤野という名字の人と話を終えたところだった。

宮山小町は藤野悟志とはあまり親しくなく、二人は数回しか会ったことがなかった。彼女は微笑んで「SNSで知り合った人よ」と言った。

彼女は用心深く、十五組のメンバー以外に自分のSNSアカウントを知られていなかった。

SNSで知り合った人?

ああ、ネット友達か。

藤野悟志は頷いた。

白川華怜は子供用の椅子の横でくつろいで座り、片足を曲げ、リラックスした姿勢をとっていた。

筆を手に持ち、その子供の驚いた目の前で一文字書き上げた。

書き終えると、ゆっくりと筆を置き、外に出て宮山小町と話し始めた。「まだ話してるの?」

白川華怜はとても驚いていた。

お箏は彼女の得意分野ではなく、技術もそれほど高くなかった。『白衣行』が上手く弾けたのは、彼女が作曲者だったからに過ぎない。

宮山小町は肩をすくめ、スマートフォンを白川華怜に見せた。

白川華怜は画面を覗き込んだ——

藤野信勝:【?】

宮山小町はまだ返信していなかった。

白川華怜は少し上にスクロールして、下から上へと二人のやり取りの変化を見た。

【今日は?】【ない。】から

【1?】【1。】へ

そして現在に至るまで。

二人はほぼ毎日メッセージを交わしていたが、後半は宮山小町が白川華怜について毎日尋ねることはなくなっていた。特に山田の一件があった時期は。

しかし、この藤野院長は本当に粘り強い人だった。

白川華怜は少し考えてから、スマートフォンを宮山小町に返した。「私の連絡先を彼に教えてあげて」

宮山小町は一瞬驚いた。

そして大喜びで、スマートフォンを手に取り、藤野院長にメッセージを送った——

【!】

【!!!】

【!!!!!】

**

江渡音楽学院。

藤野信勝は会議室で会議に参加していた。彼は厳かな表情で、顔にはしわが深く刻まれていたが、長年お箏を弾いているにもかかわらず、柔弱な印象はなかった。

いつものように「一吃一大碗」にメッセージを送った後、スマートフォンを脇に置いた。

これだけの日数が経って、もはや期待はほとんどしていなかった。

今日も同じ結果になるだろうと思っていた。

会議では、学長がまだ今回の学生プログラムについて話していた。「王立音楽学院への推薦を3回に分けて行う予定で……」