128 天才が集う

国内のサマーキャンプの中で、博源塾が最も権威がある。

高校生にも大学生にも、休暇中に博源サマーキャンプの枠を獲得できれば、大学院への推薦入学がほぼ確実となる。

ロスサマーキャンプに次ぐ存在だが、博源塾は高校段階では海外からの申請を受け付けず、大学段階になってから外国人学生を受け入れている。

それでも、国内の高校生にとって毎年の特別訓練の枠は依然として競争が激しい。

毎回三十から四十名しか受け入れず、そのうち三十名はほぼ江渡附属中学校の生徒で、他の四大都市はわずか四、五人の枠しか与えられない。

ここで学ぶ生徒は、ほぼ江渡大学への片足を踏み入れたようなものだ。

松木皆斗は北区第一中学校から博源塾に来た唯一の生徒だった。

しかし——

なぜ白川華怜もここにいるのだろう?

白川華怜は彼を一瞥した後、目を戻し、ゆっくりと木場院長へのメッセージを返信し続けた。