144田中局長の華々しい登場_2

安藤宗次は二番目のテーブルに座っているのか?

水島御剣は渡辺泉の話が途中で途切れたのを見て、そのテーブルを見つめ直すと、問題の所在が分かった。「新郎側テーブル」「新婦側テーブル」と、水島御剣は大小様々な結婚式に参加してきたが、こんな突飛な席次は初めて見た。

彼は手を後ろに組んで、彼らの家庭の事情には関与しなかった。

「どうして今入ってきたんだ?」安藤秀秋は渡辺泉を見て立ち上がり、笑顔で話しかけた。「お客様の出迎えは終わったのか?何か手伝えることはある?」

「いや、あなたはそちらの方々の相手をしていてください。」渡辺泉は怒りを抑えながら、駆けつけてきた渡辺おじいさんの方を振り返って言った。「どういう席の配置になってるんですか?!」

渡辺おじいさんも驚いて飛び上がった。