177 本物の作曲家、藤野院長:激怒(2)_2

白川華怜たちは大勢で出かけ、島田凜は喫茶店へ、白川華怜は畑野景明たちと一緒に山田家の裏庭へ向かった。トラックはすでに裏庭の入り口に停まっていた。

学生たちは数分で植木鉢の運び出しを終えた。

山田のお母さんは二皿のスイカを庭の小さなテーブルに置き、みんなに果物を勧めた。「今日はみんなでここで夕食を食べましょう。春姫ちゃんは二日後に番組収録があるから、その日は来られないでしょうから」

彼女はエプロンを身につけた。

「いいですよ」白川華怜はスイカを一切れ取り、スマートフォンを取り出して安藤宗次にメッセージを送った。「おじいちゃんに連絡しておきます」

白川華怜がメッセージを送っている時、庭の門をノックする音が聞こえた。

白鳥春姫は髪を耳にかけて門を開けに行った。

白鳥春姫を見るなり、黄原は急いで話し始めた。「春姫さん、電源入れてませんでしたか?順子さんが連絡が取れないって言って、様子を見に来てって」