179 たぶん全部私が作曲したからね(2)_3

白鳥春姫がこの件で汚点を残さないように保証し、ついでにこの曲を別の話題性に向かわせる。

九条柚は少し理解できなかった。なぜ芸能界のこんな些細な出来事が、長らく放任主義と言われている木村浩の注目を集めるのか。

「ああ」木村浩は隔離室に歩いて行き、淡々とした声で言った。「分かった。藤野院長にウェイボーを投稿させよう」

藤野信勝はウェイボーのアカウントを持っていた。

木村浩からメッセージを受け取った時、藤野信勝はまだ学校にいた。彼は道の真ん中で立ち止まり、ウェイボーにログインした。そのアカウントは昨夜木村浩の要請で登録したばかりで、数人のボットフォロワーしかいなかったが、すでに認証されていた。

「こんなに早く認証マークが付いたの?」隣で、教師は藤野信勝の認証アカウントを見て、とても不思議そうだった。