214 トレンド入り、満点の作文

奥田幸香は校長の右側に立ち、彼女も驚いていた。

島田凜の点数は理解できた。檻を破って一か八かの賭けに出た彼女が、今後どんな境地に至ろうとも、奥田幸香は驚かないだろう。

この一局の将棋で、白川華怜と島田凜は共に駒を握る者だった。彼女たちは自分が何を求めているのかを明確に知っていた。

しかし……

奥田幸香は宮山小町の名前を見つめ、担任教師として、本当に理解できなかった!

クラスの生徒たちが何をしているのか、彼女は全て把握していた。高校三年生は課題が多く、白川華怜たちを除いて、毎週の試験問題を全て解ける生徒は少なかった。

そして宮山小町の課題は基本的に白川華怜と畑野景明のものを写していた。

どうやって県で50位以内に入れたのだろう?!

「奥田先生、あなたのクラスの生徒たちはどうやって受験したんですか?」