220賑やかな江渡、三顧の礼で石川校長を訪ねる(2章合併)_4

「白川さん」須藤は礼儀正しく声をかけた。

お互いあまり親しくない中、白川華怜の机の上の携帯電話が鳴り、彼女は二人に軽く頷いてから電話に出た。

電話をかけてきたのは藤野信勝だった。

彼女は携帯を耳に当て、自分にお茶を注ぎ、ゆっくりとベランダに向かった。「何かご用?」

「私が最後に君が江渡に来たことを知ったのかな?」電話の向こうからは、まだ寒時の綿のお箏バージョンが聞こえてきた。「しかも友達の投稿で知ったんだよ」

藤野院長が白川華怜と知り合ったのは「一食一大碗」というアカウントがきっかけだった。

彼は一食一大碗とまだ相互フォローの状態で、二人は既にWeChatも交換していた。

白川華怜はお茶を一口飲んで、「違います」と答えた。

木場院長はまだ知らないのだ。

藤野院長は一瞬止まり、それならまだ筋が通る、「私が送った楽譜は見た?」