後の一文は田中宏司が渡辺文寺に聞いたものだ。
白川華怜はまだ彼らの学校に来ていないので、先生たちのことは当然知らないはずだ。
渡辺文寺は落ち着いて参加プラットフォームを開き、少し顔を傾けて「江川教授を選んだんじゃないのか?」と言った。
「へへ」田中宏司は頷いた。「わかってるね!」
江川教授の研究室に入れないなら、指導教官として選ぶということだ。
渡辺文寺はページを開き、下の指導教官の欄に「江川守」と三文字を入力して、システムの反応を待った。
二人が指導教官の件について相談している間、白川華怜はパソコンの前に座り、フォルダを開いて田中宏司たちの以前の論文を確認していた。
以前作成した最初のモデリングはトポロジー最短経路問題で、白川華怜もこれについて研究していたので、真剣に見ていた。