235 木場院長:私の番でしょう?(2/2)

「彼らがなぜこの件に関わるんだ?」田中広道の手は震えていた。彼は田中北実を見つめた。

木村浩に何かあったわけでもないのに?

彼らだけでなく、田中北実もこの件の背後にいる人物を知った時、驚愕した。

彼女は二人を見つめ、口を開いた。「あの二人の学生は江渡大学の人間よ。江渡大学がどれだけ自分の学生を守るか、あなたたち知ってるでしょう?一人は今年の江渡大学の高校トップ合格者で、もう一人の酒を飲んでいた女の子も、本田直哉に次ぐ成績の学生よ。特に白川くんは、今年江川校長が personally 保証した人で、富山のクラスにほぼ内定していたの。十数年前の雪山の事件、聞いたことあるでしょう?」

十数年前、多くの教授や学者が亡くなり、江渡大学の有望な若者たちも雪山に埋もれた。

研究も大きな打撃を受け、発展が停滞した。