248江渝大学から人を奪うの?初対面の贈り物_3

「企画書を見ました」と江川校長は頷いた。「とても斬新な方法ですね」

彼はワードを最小化し、動画を開いた。

宮山小町が撮ったばかりの白川華怜の映像だった。

「これは白衣行ですが、なぜ完全な映像ではないのでしょうか…」江川校長は一聴して分かった。動画では白川華怜は横顔で撮影されていたが、彼女の顔がかすかに見えた。「……以前、白鳥春姫と一緒に学校に来た女の子、うちの新入生ですか?」

同じ音楽を学ぶ者として、この『白衣行』の演奏がどれほどのものか分からないはずがなかった。

宮山小町が撮影した動画の琵琶と笛の演奏者は江渡音楽大学の学生で、彼は白川華怜もそうだと思い込んでいた。

「違います」

「そうなんですか?彼女はお箏がこんなに上手いのに、なぜうちの江渡音楽大学に来なかったんでしょう?」校長は藤野院長を見た。「うちの大学では、こんなに才能のある伝統楽器の学生が長い間現れていないことをご存知ですか?!」