249江渡の天花板、偶然の出会い!

近藤希美は席で贈り物を開けていた。

彼女の後ろにいた吉田実里が寮のドアを開けると、入り口に立っている女子学生が目に入った。「青葉先輩?」

今年の物理学部は女子学生が少なく、青葉紗矢はそのうちの何人かを覚えていた。彼女は笑顔で407号室に入って来た。「谷部千晶と白川華怜を探しているの」

近藤希美は先輩たちに対して常に敬意を払っていたので、立ち上がって青葉紗矢に挨拶した。

青葉紗矢は白川華怜と谷部千晶に新入生歓迎会への参加を説得しに来たのだった。「月末なの。プログラムはまだ確定していないから、十分間に合うわ」

「谷部さん、ダンスが得意なんじゃない?」青葉紗矢は谷部千晶に話しかけた。「私たち物理学部にようやくあなたたちのような後輩が来てくれて。今年は金融学部と合同で開催するの。彼らの学部には音楽を副専攻している人気のインフルエンサーがいるらしいわ。私たち物理学部も今年こそ台頭するチャンスよ!」