250人が京に来る!この2人はどこから現れた?_2

「せいぜい渡辺千月を加えるくらいで、他の人には機会はないだろう」

白川華怜のおかげで、例年はほとんど新入生が注目しなかった富山のクラスの二次募集が、今年は特に人気を集めている。

「そんなに難しいの?」近藤希美は富山のクラスの説明を見た。

「もちろんよ」寮では誰よりも谷部千晶がその難しさを知っていた。「富山のクラスは国立集合学院の生徒たちよ。高校三年間、私たちが勉強している間、彼らは国立集合学院で訓練を受けていたの。教授陣から直接指導を受けて、選抜の難度もすごく高いわ」

彼らは理系の天才たちだ。大学入試では白川華怜や本田直哉には及ばないかもしれない。

しかし専門分野では、彼らが基準となる存在だ。

だから毎年富山のクラスを受験する人は多くない。大学入試の首席でさえ、これらの国立集合学院の生徒たちの前では圧迫感を感じるからだ。そのため例年、二次試験に参加する人は少なかった。