第234章 お互いの約束

山本綾音は温井朝岚の顔を両手で包み込んで、「だから、そんなに怖がらなくていいの。私は簡単には彼氏を作らない人だから。だから、一度付き合うと決めたら、それは覚悟を決めたということ。あなたと一緒にいて、どんな苦難も乗り越える覚悟はできているの!」

彼女の真剣な口調に、彼の心もようやく少し和らいだ。

「君が僕を愛し続けて、僕から離れなければ、僕は何も怖くない」と温井朝岚は言った。「綾音、僕が欲しいのは、君だけだ」

山本綾音は顔を赤らめた。イケメンの男性が潤んだ目でこんな言葉を言われたら、どんな女性も耐えられないだろう。

「あの...ずっと立ってないで、座って。今、肩に怪我があるんだから、ちゃんと休まないと!」彼女は話題を変え、彼をベッドの端に連れて行き、横になって休ませた。