第277章 告げられた真実

昼頃、山本綾音は特別に仁藤心春と夜に会って食事をする約束をした。

ただし、二人が会う場所は、昨日山本綾音が食事をしたレストランだった。

「どうしてこんな高級なレストランを選んだの?」仁藤心春は驚いて尋ねた。

山本綾音は冷や汗を流しながら、「私が選んだんじゃないの。朝岚が選んでくれたの。私たちが食事を終える頃に、彼が迎えに来て、それから……えっと、会計してくれるの」

昨日このレストランの料理が美味しかったと言ったので、朝岚は彼女が今日心春と会うことを知って、ここを予約してくれたのだ。

彼女が知った時には、すでに予約が済んでいた。

そこで、彼女も断らなかった。結局、これも彼氏の好意なのだから。

「温井朝岚は本当にあなたのことを大切にしているわね」と仁藤心春が言った。「彼は本当にあなたを愛しているわ」