遅すぎた謝罪

しかし、彼女がその言葉を口にした途端、秋山瑛真の顔は真っ青になった。

「お前が……『ジェイ』を支援していたのか?どうしてお前なんだ?」彼は確かに当時自分を支援していた坂下倩乃を見つけたはずなのに、そして坂下倩乃の話も全て辻褄が合っていたはずなのに。

「どうして心春じゃダメなの!」山本綾音は憤慨して言った。「心春があなたを支援しようとした時、あのお金を貯めるのにどれだけ苦労したか知ってる?アルバイトをいくつもして、毎日まんじゅう二個だけで我慢して、あの時彼女は骨と皮だけになるほど痩せていたのよ。みんなが馬鹿だって諭したのに、それでも毎月決まった額をあなたに寄付し続けて、坂下倩乃に怪我をさせられた時だって、賠償金を全部あなたの口座に振り込むように要求したのよ!」

今、山本綾音の一言一言が、まるで刃物のように秋山瑛真の体を切り刻んでいった。