「やめて!」仁藤心春は必死にもがいた。
しかし、温井卿介は聞こえなかったかのように、彼女の両手首を掴み、容易に彼女の抵抗を抑え込んだ。
彼女の両足は強制的に開かれ、彼の唇が彼女の唇を覆った。
血の臭いが、再び彼女の口の中に広がった。
「本当に僕の舌を噛み切りたいなら、それも構わないよ」彼の声が耳元で響き、そしてさらに激しいキスが続いた。
彼の舌は先ほど彼女に噛まれた箇所の出血が止まっておらず、そのため今、彼がキスを激しくすればするほど、口の中の血の味がより一層濃くなっていった!
彼女は必死にもがいたが、もう一度噛むことはできず、血の混じった唾液を飲み込むことを強いられた。
彼の指が彼女の服を解き、肌が突然空気に晒されたため、鳥肌が立った。
そして彼女の両足は、彼によって容易に開かれた。