実の娘として扱うことができる

温井卿介だ!

仁藤心春は言った、「ありがとう」

「こんなことで、私にお礼を言う必要はない」彼は言った。

「私を支えてくれただけじゃなく、車で私と展志ちゃんをここまで連れてきてくれたことにも感謝してるの」医者についても、彼が車で来る途中に部下に病院に連絡するよう指示し、準備を整えてくれたのだ。

だから展志ちゃんは病院に着くとすぐに、時間を無駄にすることなく治療を受けることができた。

「言っただろう、こんなことで、私にお礼を言う必要はない!」彼はさっきの言葉をもう一度繰り返した。

仁藤心春は軽く唇を噛んで、「今夜は病室に残って展志ちゃんの看病をしたいの」と言った。

今は熱が少しずつ下がってきているけれど、まだ正常な体温には戻っていない。それに医者も高熱の状態が繰り返すかもしれないと言っていたので、彼女は時々子供の体温を確認する必要があった。