林田瑶子は夏目星澄が離婚のことで落ち込んでいるのではないかと心配していた。
そこで彼女を元気づけようと思った。
地元で一番人気のあるナイトクラブに連れて行って盛り上がることにした。
ここは会員制で、一般の人は入れない場所だった。
林田瑶子は常連客で、ここの支配人とは特に親しく、前もって個室を予約してもらっていた。
彼女は仲の良い友人たちも誘って、賑やかに過ごそうとしていた。
夏目星澄は仕事が遅くなり、道も渋滞していた。
林田瑶子は先に数人の友人と少し酒を飲んでいた。
楽しく過ごしているところに、友人の一人が近づいてきて、意味ありげに言った。「瑶子、梁川千瑠のSNSを見たんだけど、彼女もここにいるわ。しかも霧島家のあの人と一緒で、上の階にいるみたい。」
「私の記憶が正しければ、あなたの親友は霧島様の奥さんでしょう。夫婦が上と下の階にいて、もし偶然出会ったら...」
友人の目は噂話に輝いていて、人の不幸は蜜の味といった感じだった。
林田瑶子は眉をひそめ、心配になった。
そこで彼女はこっそりと上の階を見に行った。
梁川千瑠は本当に計算高く、わざとあんな短いスカートを履いて色気を振りまいていた。知っている人は遊びに来ているとわかるが、知らない人が見たら売春婦かと思うほどだった!
霧島冬真もいて、酒を飲みながら、時々隣の男性と話をしていた。
二人は特に不適切な行動はしていなかったので、彼女も気にしないことにした。
階下に戻る時、支配人に電話をかけ、上階の梁川千瑠の個室から誰かが出てきたら知らせてほしいと頼んだ。
夏目星澄と鉢合わせないようにするためだった。
支配人は林田瑶子が常連で、支払いも良いことから、深く考えずに承諾した。
夏目星澄が到着した時には、林田瑶子の個室はすでに賑やかになっていた。
誰かが夏目星澄が来たのを見て、積極的に席に招いた。
夏目星澄は林田瑶子の友人たちとも知り合いで、関係も悪くなかったので、みんなで座って楽しく会話を交わした。
彼女も楽しんでいた。
しかし、これはまだ始まりに過ぎず、林田瑶子は彼女のためにメインイベントを用意していた。
ストリッパーの華々しい登場!
音楽が変わると、スーツを着た4人の男性が突然上着を脱ぎ捨て、セクシーな体を見せながら音楽に合わせて体を動かし始めた。