第122章 私は霧島グループの社長だからだ

霧島冬真は軽く笑って、「花井風真が外でどれだけ乱れた事をしているか、本人が一番よく分かっているはずです。花井市長が私に聞くより、大切な息子さんに聞いた方がいいでしょう」と言った。

花井剛は即座に眉をひそめ、「そんなはずはない。うちの風真は常に品行方正で、悪い癖など一切ない。それに彼はずっと海外で療養していて、付き合った女性もいない。帰国してすぐに晴乃との見合いをしただけだ」と言った。

霧島峰志も花井風真の人柄について調べており、彼が優秀な人材であることを確認していた。

そのため、霧島冬真が突然そのように言ったことに疑問を感じ、「冬真、はっきり説明してくれ。一体どういうことなんだ」と尋ねた。

早川晴乃は事情を知っているかのように、すぐに花井風真を弁護して「風真さんが悪いわけじゃありません。あの女が厚かましくて、ずっと風真さんに付きまとっているだけです!従兄が誤解しているだけです」と言った。