第299章 一生追い続ける

夏目星澄は部屋に戻ると、すぐにベッドに横たわって休んだ。

梁川千瑠が刑務所に入ることは、彼女の心に大きな慰めをもたらした。

彼女もようやく安心して眠れるようになった。

一晩中夢も見ずに朝を迎えた。

彼女が起きた時には、東條煌真と林田瑶子の二人は既に仲睦まじく一緒に朝食を食べていた。

夏目星澄は軽く咳払いをして、「すみませんが、二人とも少し気を付けてください。この部屋にはまだ生きている人がいますから」

林田瑶子は平然と東條煌真の頬にちゅっとキスをして、「仕方ないわ。私の煌真が美味しそうなんだもの!」

逆に東條煌真の方が恥ずかしそうに顔を赤らめて、「星澄、座って。朝食を持ってくるよ」

朝食は東條煌真の手作りで、味は上々だった。夏目星澄も久しぶりに食欲が湧いてきた。

林田瑶子は食べながら興味深そうに尋ねた。「星澄、これからどうするつもり?」