第336章 余計な詮索はしない方がいい

夏目星澄は梁川千瑠の名前を口にした時、思わず眉をひそめた。「ええ、死んだわ。一発で即死よ」

彼女が最も望んでいたのは梁川千瑠が法の裁きを受けることだったが、実際に目の前で死んでしまうと、なんとも言えない解放感を覚えた。

花井風真は頷いた。「死んで良かった。もう二度と君を傷つけることはできない」

梁川千瑠という厄介者がいなくなれば、これからは夏目星澄も安全だ。

霧島冬真については...

「ここに入院していると不便じゃないか?別の病室に変えてあげようか」花井風真は内心、夏目星澄と霧島冬真の接触を避けたかった。

夏目星澄は今朝の出来事を思い返した。確かに霧島冬真は彼女を悩ませていた。

それに、二人の今後をまだ整理できていない。やはり別々に過ごす方がいい。

そこで花井風真の提案に同意した。「ええ、手続きをお願いできる?」