翌日、夏目星澄は病院で花井風真の姿を見かけることはなかった。
電話もLINEも何もなかった。
彼女は少し心配になった。
そこで花井風真に電話をかけた。
しかし、電話に出る人はいなかった。
これはどういうことだろう?
霧島冬真は仕事をしながら、横目で夏目星澄を見ていた。
彼女が誰かに電話をかけているのに気付いた。電話は繋がらず、彼女は眉をひそめていた。
誰のことをそんなに心配しているのだろう。まさか花井風真のやつじゃないだろうな?
夏目星澄は少し考えてから林田瑶子に電話をかけた。「瑶子、今忙しい?暇だったら東條煌真が出勤しているか聞いてくれない?電話しても出ないし、LINEの返信もないの。何かあったんじゃないかって心配で」
昨日、黒服の男二人に連れて行かれた時の彼の表情があまり良くなかったことを思い出した。