霧島冬真は苦笑いを浮かべ、「星澄、僕は馬鹿じゃない。ただ、君と子供を失うのが怖すぎたんだ」
「じゃあ、あとどのくらい土下座するつもり?」
霧島冬真は首を振った。彼自身もどのくらい跪くべきかわからなかった......
夏目星澄は複雑な表情で彼を見つめた後、彼の隣に跪いた。
「いつまでかわからないなら、一緒に跪くわ」
霧島冬真は夏目星澄にそんな辛い思いをさせたくなかった。顔色が一瞬で青ざめ、「ダメだ、星澄。君は跪いてはいけない。妊娠中なんだ、体に良くない」
しかし夏目星澄は男の手を振り払った。「あなたの足があんな状態なのに、私が妊娠してるくらい大したことないわ。跪くなら一緒よ。だって子供はあなた一人のものじゃないでしょう。仏様に子供の加護を願うなら、私も母親として跪かなきゃ」