第452章 本当に恥ずかしい!

「星澄さん、監督が呼んでいます。あの...」神田晓良は時間が来たと思い、夏目星澄を撮影に呼びに来た。

ところがドアを開けると、霧島冬真が夏目星澄を抱きしめ、キスしようとしているところだった。

神田晓良は顔を真っ赤にして、慌ててドアを閉めた。「すみません、すみません、何も見ていません。どうぞお続けください。」

彼女もドラマでは男女の主役のキスシーンをたくさん見てきた。

でも、現場で見るのは初めてだった。

とてもドキドキした。

彼女まで恋愛したくなってしまった!

夏目星澄も霧島冬真との親密な様子を神田晓良に見られるとは思わなかった。

慌てて彼を押しのけ、顔を赤らめながら言った。「撮影に行かなきゃ。あの...あの...先に帰ってください。」

霧島冬真は特に気まずさを感じていない様子で、夏目星澄の頬を優しく撫でながら柔らかく言った。「帰らないよ。撮影が終わるまでここで君を待っている。」