第450章 霧島社長が自ら食事を届ける

夏目星澄は昨日早朝から霧島冬真を訪ね、その後病院で一日付き添い、撮影クルーに休暇を申請することも忘れていた。

彼女は少し申し訳なさそうに言った。「申し訳ありません監督、こちらの用事が済みましたので、明日には戻れます。」

中村英二は「ああ、待っているよ」と答えた。

霧島冬真は夏目星澄が電話を切るのを待って、尋ねた。「今妊娠しているのに、まだ撮影に戻るつもりなのか?もし胎動があったらどうする?」

夏目星澄は確信を持って言った。「もちろん戻りますよ。妊娠したからといって途中で投げ出すわけにはいきません。安心してください、わかっていますから、絶対に自分が怪我をしないように気をつけます。」

霧島冬真は彼女が非常に責任感のある人だと知っていた。行かせないようにしても、彼女は必ず行くだろう。