第498章 星澄を殺しかけた

早川晴乃は言葉に詰まって顔を真っ青にし、何も言えなくなった。

心の中の恨みを全て夏目星澄に向けるしかなかった。

もし彼女がいなければ、とっくに花井風真と結婚して、幸せな家庭を持ち、自分のベビーもいたはずだった。

でも今は何もかも失ってしまい、いつも可愛がってくれた祖父母さえも冷たくなってしまった。

霧島雪栄はちょうど離れる口実を見つけ、申し訳なさそうに立ち上がった。「冬真、怒らないで。晴乃は酔っ払って戯言を言っているの。私が上の階で休ませてくるわ。ゆっくり食事を続けてね」

そう言って早川晴乃を連れて立ち去った。

霧島家の方々は母娘のせいで気分を害したくなかったので、それ以上追及しなかった。

霧島冬真は引き続き夏目星澄のためにエビの殻を剥いていた。

夏目星澄は4、5個食べたところで十分だった。「もういいわ、お腹いっぱい。私のことは気にしないで、あなたも食べて」