沈黙が月光に満ちた庭に広がっていった。
小山千恵子の耳には自分の心臓の鼓動が轟くように響いていた。
三年以上、千日以上の月日が流れ、かつて深く愛した男が今、数メートル先に慎重に立っていた。
浅野武樹の髪はもはやきちんと整えられてはおらず、寂しげで無造作な様子だった。目の下には常に青黒い隈があり、疲れた表情を見せ、長年のトレーニングで作り上げた逆三角形の体型も、今では少し痩せこけて見えた。
浅野武樹は...急に随分と老けたように見えた。
小山千恵子の頭は真っ白で、何を言うべきか考える余裕もなかった。
理性は早くこの場所から、男の熱い視線から逃げるように命じていたが、本能は足を動かすことを許さなかった。
浅野武樹もまた言葉を発することはなく、熱い眼差しを小山千恵子に向けたまま、まるで夢中になったように、まばたきすら惜しむように見つめていた。