第40章・宴会

飴一つでは何の証明にもならないと、望月あかりは分かっていた。

今、彼女はリビングにいて、周りには山田進が持ち帰ったプレゼントが山積みになっており、その中には様々な種類の飴が大量に入った袋もあった。

山田進が寝室でシャワーを浴びている間、望月あかりは彼の荷物を整理し、プレゼントを一つ一つ見ていた。

ミルク飴だけでなく、様々な種類の飴があり、味も多種多様で、そのミルク飴は目立たないほどだった。

望月あかりは包装紙を開け、飴の包み紙の製造日付が若葉加奈子のものと全く同じだった。

明らかに、この飴は今回買ってきたものではなく、若葉加奈子の飴は確かに山田進が彼女と「連絡が途絶えていた」期間中にフランスへ出張した際に若葉加奈子に持ち帰り、彼女に主権を宣言させるために渡した飴だったのだ。