第42章・吐き気

朝早く、山田進は仕事の準備をしていた。昨日から彼は甘えん坊になり、望月あかりを起こしてネクタイを選んでもらおうとした。

望月あかりは適当に付き合い、山田進に抱きしめられてキスされた。

「今日から新しい任務を与えるよ。渡したカードをさっさと使って、この手をちゃんとケアしないと。昨日は皆にバカにされそうだった」山田進は彼女の耳元で脅すように囁いた。「森結衣が嫌なら、ルームメイトと一緒に行けばいい。俺が払うから。一ヶ月以内に、まだこんなに荒れてたら、覚悟しろよ!」

その言葉は強気だったが、まるで昨日土下座していたのは望月あかりであるかのようだった。

望月あかりは珍しく頷いて同意し、山田進は満足して仕事に出かけた。

実は昨夜、彼女の手の荒れた感触で彼はイッキそうになり、最悪の体験だった。