第59章・絶望

木村平助はここ数日、山田進のオフィスに陣を張っていた。あの日、山田進は外出してすぐに戻ってきた。彼の予感では、進兄さんは何か大きなことを企んでいるようだった。

彼は急いで外出し、数枚の写真を持って戻ってきた。大きな怒りを爆発させた後、木村平助はようやくこの事の顛末を知った。

前後に関わった人は少なくなく、みな望月あかりと山田進が一緒にいることを妬んでいた人々だった。

あの夜のプライベートパーティーには、望月あかりを含めて女性が4人いて、他の3人は全員関与していた!

いや、若葉加奈子もいた。人の弱みに付け込んで、望月あかりをいじめた。

全員悪人だった。

木村平助はまず望月の件を解決し、芸大の学生に彼女の面倒を見てもらうよう頼んだ。今、学校から結果が出たので、山田進の怒りが収まるかどうかを見守るだけだった。