第131章 完勝

二人が料理をテーブルに運び、今日は大晦日で一緒に鍋を食べることになっていた。

テレビでは春節晩会が放送されており、山田進は特別に良い酒を持ってきて望月紀夫と一杯飲もうとしていた。

望月紀夫は一学期の経験を経て、多くの少年らしい幼さから脱却し、男らしく成熟していた。

二人は酒を飲み、望月あかりはジュースを飲んでいた。

山田進は望月紀夫に学校のことを尋ね、望月紀夫が答える。望月あかりは静かに二人のために肉を煮ていた。食事が半分ほど進んだところで、山田ゆうが訪ねてきた。

「お兄ちゃん!お姉ちゃん!紀夫くん!」山田ゆうは勢いよく走ってきて、望月あかりに言われる前に自分で服を着替え、靴を脱いで、キッチンへ行って食器を持ってきて食事を始めた。

「なんで家にいないの?」山田進が尋ねた。