第150章・訴訟_2

大量の証拠が論理的で説得力があり、望月あかりは一つの欠点も見つけられなかった。

そうだ、この策略は山田進が一手に企画したもので、証拠は確実に十分に残されているはずだ。

「私になりすました人は捕まえましたか？」望月あかりはわざと尋ねた。あのメイクは通常厚塗りで、落とすと別人のようになり、捕まえることは不可能だった。

「それは警察の仕事だ。今は君の恨みを晴らすことが大事だ」山田進は言い、望月あかりを抱きしめながら遠慮なく続けた：「君の恨みを晴らすと言ったからには、必ずそうする」

そうだ、彼女をこれほど長く苦しめ、罠を仕掛けて森結衣を誘い込み、彼女を深淵に突き落として二度と這い上がれないようにする、これこそが恨みを晴らすということではないか？

望月あかりは突然心が冷えた。山田進も同じような策略で若葉いわおを陥れたのではないか？望月あかりはそれ以上考えることができなかった。