修正後:第157章、将軍_2

「今は午前2時過ぎよ。明日仕事に行くんでしょう?お父さんと一緒に出勤するつもり?」望月あかりは彼の手を振り払って言った。「叱られたいの?」

ここは自分の家と違う。山田進は明日、山田お父さんと一緒に出勤しなければならない。夜更かしして、明日起きられなくなったら困る。

「じゃあ、二日後に旅行に行かない?その時にゆっくり僕の面倒を見てくれよ」山田進は満足げに彼女を抱きしめながら言った。「君のことだけを大切にするよ、君だけを」

望月あかりが聞いていたかどうかは分からない。目を閉じて眠りについたようだった。

……

朝、山田お父さんと山田進は朝食を済ませて出勤し、望月あかりは匠工房に行こうと思っていた。もうすぐ卒業なので、この時期は卒業制作と卒業論文の準備をしなければならない。ライアンに依頼された絵画もこれ以上先延ばしにはできない。

「あかりさん、ちょっと来て」山田おかあさんは出かけようとしていた望月あかりを呼び止め、自分の部屋に来るように言った。

望月あかりが入ると、山田おかあさんはウォークインクローゼットの金庫を開け、書類の束を取り出して望月あかりに見せた。

これらは株式の書類や債券、不動産証明書で、量は多かったが、望月あかりは少し鈍く、不動産証明書に自分の名前があることしか理解できず、他のものは分からなかった。

望月あかりは困惑して「お母さん...?」と尋ねた。

山田おかあさんは株式の書類を望月あかりに見せながら言った。「これは永陽の株式書類よ。家族全員のものがここにあるわ。今は私が保管しているけど、将来はあなたに任せるつもり」

望月あかりは書類を見ながら、山田おかあさんの説明を聞いた。

「うちは永陽の株式をかなり持っているの。全体の55%で、私が32%、お父さんが10%、進とゆうがそれぞれ8%と5%よ」山田おかあさんは一人一人の書類を見せながら言った。「あなたは娘としてゆうと同じように扱われるの。これから私と一緒に弁護士に会いに行って、私の持ち分から5%をあなたに譲渡するわ」

「お母さん?」望月あかりは理解できなかった。なぜ今日突然これらのことを話すのだろう?子供が生まれてからと言っていたはずでは?