第63章 結局誰が損をする?

鈴木之恵は彼の下で息を荒げながら、「藤田深志、彼はあなたの叔父なのに、なんてそんな下劣な考えを持っているの?」

藤田深志は冷たく鼻を鳴らした。「俺が下劣?俺は男だ、男が何を考えているか分かっている。男を純粋すぎると思うな、例えば今みたいに」

彼は簡単に彼女の両足を開かせ、鈴木之恵は反射的に足を閉じた。

「あなた、出て行って!」

藤田深志の喉から笑い声が漏れた。

「自分が何を言っているのか聞いてみるか?引いた弓に戻り矢はないぞ?

之恵、リラックスして、俺を拒まないで。

分かってるだろう、このドアもお前の体も、俺が望めばいつでも入れる」

彼のキスは激しく密集し、彼女に息をつく暇も与えなかった。

携帯電話が不適切なタイミングで鳴り出した。

彼は片手でいらだたしげに着信を拒否し、進行中の行為を続けた。

一分も経たないうちに、電話が再び鳴り、通じるまで諦めない勢いだった。

「で、電話」

鈴木之恵の声は激しい動きで途切れ途切れになった。

藤田深志は一瞬止まり、意地悪く笑った。枕元の携帯電話を取り、スピーカーフォンで通話を受けた。

「もしもし、どちら様?」

鈴木之恵は驚いて顔色を失い、すぐに両手で口を塞いだ。変な声が出るのを恐れて。

藤田深志はいたずらっぽく彼女を見つめながら、下半身の動きを一回一回強めていった。

電話から声が聞こえてきた。

「藤田社長でしょうか?楽晶メディアの記者です。あなたのお友達の村上拓哉さんが私たちの同僚を殴って怪我をさせました。彼があなたの電話番号を教えて、対応をお願いしたいとのことです」

相手は長い間返事がないので再び尋ねた。

「聞いていらっしゃいますか?早めに対応をお願いします。さもないと警察に通報させていただきます」

藤田深志は相手が記者だと名乗った時点で電話を切ろうと思ったが、村上拓哉の名前を聞いて仕方なく最後まで聞いた。結果的にその愚か者は威圧的な言い方で彼を脅そうとした。本当に分をわきまえない奴だ。

「お前たちを殴ったのは、殴られて当然だからだ」

相手は一瞬言葉に詰まった。「では藤田社長はお忙しいようですので、私は警察に通報させていただきます」

「好きにしろ!」

藤田深志は大魔王様そのもので、携帯電話を投げ捨てると、先ほどの情事に戻った。

「我慢するな、声を出せ」