鈴木之恵は驚きの表情を浮かべた。この息子は普段から電子機器をいじるのが好きだったが、まさか何日もかけて組み立てているロボットにこんな高度な機能があるとは。身を守るために使えるなんて?
「弘文、あなたのロボットって本当にそんなにすごいの?」
鈴木弘文は小さな顎を上げ、得意げな様子になった。
「もちろんだよ。叔父さんがくれた最高級の材料に、僕の天才的な頭脳を組み合わせれば、最強のものが作れるに決まってる。あと二日で完成するから、そしたらママを守らせるよ」
鈴木之恵は数秒ぼんやりとした後、それも悪くないと思った。もし弘文の作るロボットが本当にそれほど優秀なら、オフィスに置いておくのも役に立つかもしれない。
「弘文はすごいわね。じゃあママの安全は弘文のロボットに任せるわね!」