第487章 医の倫理はすべての医者が持っているわけではない

鈴木之恵が話し終えると、騒がしくなり、みんなが次々と意見を述べ始めた。

「10分の1もそれほど多くないよね、ハハハ。みんな頑張ったし、この勢いに乗って話題性を高めていこう。インフルエンサーに商品PRを依頼するのはどう?」

「だめだめ、私たちはジュエリー業界で、中高級ブランドとしてのポジショニングだから、インフルエンサーを起用すると格が下がる。この話題性は芽さんが自ら作るべきよ。彼女の存在と受賞歴があれば、十分な注目を集められるから安心して」

「今月のボーナスはもう確実だと思うな。みんな、頑張ろう!芽さんの知名度は高いけど、カルマジュエリーが彼女のブランドだということを知っている人は少ない。今こそローリーの名前とカルマジュエリーを結びつける時よ。既存のファンを取り込んで、もちろん私たちのブランドの作品が素晴らしいことが一番大事。目を引くデザインだし、市場には私たちのカルマジュエリーより素敵なジュエリーはないと思う」

鈴木之恵は皆の話を聞いていたが、今や全員が自信に満ち溢れ、やる気十分だった。水を差したくはなかったが、注意も必要だと感じた。

「みんな、あまり調子に乗りすぎないように。まだ売り場もオープンしていないし、すべては未知数よ。売上が良くても悪くても、私たち全員で頑張る必要があるの。どんな結果になっても受け入れられる心の準備をしておきましょう」

「芽さん、何を心配しているの?今の主力商品だけでも、市場の8、9割のブランドを圧倒できるわ。今一番の競合は藤田グループだけど、この2四半期の新作は平凡で、既存顧客の恩恵に頼っているだけよ」

「そうそう、カルマジュエリーは最も美しく、最もトレンディー。今回は藤田グループに勝てるはず。鈴木社長の心配は余計よ」

「私たちの主力商品の動画を友達に送ったら、もう何十人もの友達から問い合わせがあったわ。実際に購入するかどうかは別として、問い合わせがあるということは、私たちの作品が本当に素晴らしいということ。この分野で国内では比べるものがないわ」

鈴木之恵はお茶を一口飲んだ。もう場を制御できそうにない。この従業員たちは社長の彼女よりも興奮していて、今回は必ず大ヒットすると確信し、藤田グループさえも踏みつけにできると思い込んでいた。次は藤田グループを買収するという大胆な考えまで持っていた。