「それに、離婚していないのだから、私の夫のお金は私のお金でしょう?少し使うのは当然じゃないですか?」
「藤宮さんのお金を使っているわけじゃないのに、藤宮さんが口を出しすぎじゃないですか。夫も何も言ってないのに!」
南雲泉の立て続けの言葉に、藤宮清華は顔を真っ赤にして怒りを露わにした。
なぜか、この言葉を聞いて、結城暁は少し心が晴れる思いがした。
「もう失礼します、藤宮さん。私は行きます」
「ちょっと待って、少し二人で話がしたいの」藤宮清華が提案した。
南雲泉は断った:「藤宮さんが話したいことがあるなら、ここで話してください」
藤宮清華は彼女を見つめ、なおも主張した:「数分だけよ、時間を取らせないことを約束するわ。南雲さん、怖いの?」
「5分だけ時間をあげます」
そう言って、南雲泉は脇に寄った。