第24章 取り持ち

高橋真子は信じられない目で彼を見つめ、そして黙って目を伏せ、彼の後について外に出た。

先ほどの強引なキスの後、彼女はより従順になっていた。

助手席に押し込まれ、ドアが閉まる時に冷たい風が入り込み、思わず細い脚を撫でた。

藤原月が乗り込んだ時、車内の暖かい灯りが彼女が撫でていた場所を照らしており、彼は一目見ただけで喉が締め付けられ、すぐに外に出て冷たい風に身を置いた。

高橋真子は彼の行動を不思議そうに見つめていた。彼はすぐにコートを脱ぎ、座る時に彼女の膝の上に投げ入れた。「持っていてくれ」

高橋真子は膝の上の黒いスーツを見つめ、心臓が激しく鼓動した。

「膝の上に置いて、服を床に落として汚さないように」

藤原月は再び指示を出し、自ら身を乗り出してコートを彼女の細い脚の上に掛けた。