高橋真子は彼が何を見たのか気づき、あの時なぜ個室に戻って斎藤社長を探しに行ったのかも分かったが、それでも恥ずかしさを抑えられなかった。「藤原月、見ないで」
「誰が怪我をさせたんだ?」
彼は彼女の背後に寄り添い、耳元で問いただした。
高橋真子は心が乱れていた。自分は十分に惨めなのに、彼はまだ彼女を責めるのか?
「他にどこか怪我してるのか?自分で言うか、それとも俺が続けて脱がすか?」
藤原月は彼女の返事を待たずに、さらに問いかけた。
「言います、言います!」
高橋真子は彼がさらに脱がそうとするのを聞いて、急いで叫んだ。
藤原月はようやく彼女の上から離れたが、表情は依然として冷たかった。
高橋真子は痛みを堪えて起き上がり、手のひらを広げた。「ここが一番ひどくて、血が出てます!」