その線はすぐに真っ直ぐになった。
美咲の小さな心臓は二度と鼓動を打つことはなかった。
「申し訳ありません、私たちにできることはすべてやりました。」
医師は残念そうに私に向かって首を振った。
私は全身の力が抜け、地面に崩れ落ちながら必死に首を振った。
「いいえ!そんなはずない、お願いです、もう一度助けてください、まだ6歳なんです!」
「遊園地にも行ったことがない、世界をちゃんと見たこともない、人生はまだ始まったばかりなのに、お願いです!」
私は医師に向かって何度も頭を下げ続けた。
何度も何度も、残された力をすべて振り絞って。
でも、私の美咲はもう戻ってこない。
今日の手術は美咲にとって唯一のチャンスだった。
でも、もう全てが遅すぎた……
私は自分の手で彼女を安置所まで抱きかかえ、これまで何度もしてきたように体を拭いて服を着替えさせ、小さな髪も結んであげた。