第14章

あの日以来、藤原九郎は本当に私に何も贈ってこなくなった。

数日後、父からメッセージが来て、藤原家が婚約を破棄したものの、10億円の投資は予定通り実行されるとのことだった。

私は不思議に思った。藤原飛雄は一体どんな方法で、藤原九郎にこのような譲歩をさせたのだろうか。

でも、それだけではなかった。数日会わないうちに、彼は急に痩せて、疲れ果てた様子になっていた。

本来なら会社の新作ゲームの発売という大切な日なのに、彼は忙しくすることもなく、一日中元気がなかった。

聞いても大丈夫だと言い、笑顔で心配するなと言うばかり。

その夜、書斎の前を通りかかると、彼が一人で煙の立ち込める中に座り、特に寂しげな眼差しをしていた。

手には酒を持ち、時々一口飲んでいた。

私は我慢できずに中に入り、「一体どうしたの？」と聞いた。