第15章

私の心の中の疑念は深まる一方で、藤原飛雄に真相を確かめようと決意した。

パーティーの雰囲気は次第に盛り上がっていったが、私にはもう楽しむ余裕はなかった。

用事があると言い訳をして、家族に別れを告げ、急いで宴会場を後にした。

角を曲がったところで、思いがけず藤原飛雄が藤原九郎と小声で話し合っているのを目にした。

胸が高鳴り、そっと近くの柱の陰に隠れ、耳を澄ませた。

藤原九郎の声は冷たく強圧的だった。「飛雄、世の中を分かっている者こそ賢者だ。お前の会社の株式51%を譲渡しろ。さもないと、後々のことはお前には耐えられないぞ!」

藤原飛雄の顔色が一瞬で青ざめ、歯を食いしばり、瞳の奥に冷たい光が宿った。

「やり過ぎだ!新作ゲームの開発ソースコードはもう渡しただろう。まだ何が欲しいんだ?」