写真には男女が写っていて、女性はベッドに横たわっていました。服はきちんと着ていましたが、顔の見えない男性の腕の中に横たわっていました。
言うまでもなく、その女性は木村蘭子でした。
続いて、写真が切り替わり、木村蘭子とその男性の親密な写真の他に、妊娠診断書も映し出されました。
診断書によると、彼女の妊娠時期は山本健一が知っていたよりも1ヶ月早かったのです。
つまり、この子は彼の子供ではなかったのです!
同時に、加工された音声が流れ始めました。
「この子を下ろすの?下ろさないの?」
「下ろさないわ!これはあなたと私の子供よ。なぜ下ろさなきゃいけないの?今は養ってくれる人もいるのに、臆病者のあなたは一体何を恐れているの?」
「知らないわ!最初からあなたがいなければ、私は妊娠なんてしてなかったのよ!今はあの去勢された男が子供を養ってくれるのに、なぜ私に産ませないの?私が後であなたにまとわりつくのを恐れているんでしょう?」