第7章

私は田中麗子を見て「姉さん、二人を止めないの？」と聞いた。

山田健一はニヤニヤしながら言った。「麗子さん、安心して。妹さんと結婚したら、あなたにも優しくするよ。」

「その時は妹さんにあなたの世話をさせて、山田家の一員として迎えるんだ。」

山田おばあさんも笑顔で頷いた。「そうそう、山田家の子孫を増やしてくれればいいわ。」

私は両親を見て「あなたたちもそう考えているの？」と尋ねた。

両親は顔を見合わせ、躊躇しているようだった。

私は急いで言った。「お父さん、お母さん、姉さんの子供は確実に山田姓になるけど、私の子供はそうとは限らないわ。」

「将来私が病院に就職して、条件が良ければ婿養子を取れるし、その時は二人子供を産んでも全員田中姓にできるわ。」

父は頷き、山田家の人々を見て、私の前に立ちはだかった。