野村香織は近づいて、手を上げて個室のドアを軽くノックした。「明音さん、来たわよ!」
しかし返事はなく、代わりにドアが少し開いた。野村香織は深く考えずに、誰かがドアをきちんと閉めていなかったのだろうと思い、中に入った。
「パン、パン!」まず、クラッカーの音が鳴り響いた。
「Happy Birthday……」続いて小村明音の甘い声が聞こえた。「美しい野村さん、お誕生日おめでとう!」
花びらが空中を舞い、カラフルな花びらが野村香織の頭に付き、まるで花嫁のように彼女を飾り付けた。花のように咲き誇る野村香織を見て、小村明音は目を見開いたまま見とれていた。
「ねぇ、あなたって本当に綺麗すぎるわ。まるで妖精みたい!」小村明音は野村香織の周りを回りながら言った。彼女は野村香織の美しさに完全に魅了されていた。