第174章 人生どこでも出会う

野村香織は自分を見て顔を赤らめたが、とても嬉しい気持ちだった。このように胸だけが大きくなるということは、話したら多くの人が羨ましがって泣くだろう。

あっという間に年末パーティーの日になり、午後4時過ぎ、野村香織が自宅でヨガの動画を見ながら練習していると、小村明音が手配した美容チームが別荘に到着した。

約2時間半のメイクアップを経て、野村香織はようやく美容の部分を終え、小村明音からプレゼントされたパーティードレスを着て出発した。今日は自分で運転する必要はなく、専用の車が迎えに来ていた。

以前の検討結果により、今年の年末パーティーは彼女のヨットで開催されることになった。岸には会社の警備員が配置され、高級なパーティーなので招待状がないとヨットに乗れない。

すべての招待状は小村明音が手配して発送したもので、野村香織は詳しく尋ねなかった。しかし、彼女が購入したヨットには厳格な乗客制限があり、ドラゴンキング・エンターテインメントのタレントだけでも40人以上いて、そのうち参加できるのは20人程度、その他のスタッフは30人程度だった。ヨットのレストランは400平方メートルほどで、デッキも利用できるため、一度に300人程度の観客を収容できる。

しかし、小村明音は150枚未満の招待状しか発行しなかった。自社の人員以外は、ほとんどがドラゴンキングと提携関係のある企業で、そのうちVIP招待状は同伴者1名を連れて参加できた。メディア関係者については、小村明音は招待しなかった。

40分後、車は埠頭に到着した。すでに多くの車が埠頭に停まっており、おそらくパーティーに参加する人たちのものだろう。

1月の河東埠頭では、海風が吹き付け、顔に当たると痛みを感じるほどだった。車から一歩出たとたん、野村香織は引き返したくなった。外は本当に寒すぎた。

しかし、ここまで来たからには、重要な時に引き下がるわけにはいかない。寒風に耐えながら、落ち着いた表情でヨットに乗り込んだ。埠頭には噂を聞きつけて集まった大勢の記者たちがおり、野村香織を見かけると、一斉にカメラのシャッターを切り始めた。

小村明音はすでに到着していた。今日は青いストラップの体にフィットしたロングドレスを着て、その大人っぽい顔は魅力的に化粧され、見る者を思わず抱きしめたくなるような姿だった。