第481章 記憶

戦いはあっさり終わった!

私は散歩するように戦場を確認して回り、まだ息のある海賊が奇襲しようとしていたら、手早く一発で片付けた。

海賊は十二人、私たちの島民と同じ数だった。

本当に厚かましい奴らだ。武器を持たない十数人を相手にするのに、完全武装してくるなんて。

「おっちゃん、あいつらで島を汚したくないわ!」私はおっちゃんに向かって叫んだ。

おっちゃんも戦いを終えたばかりだったが、すぐに元気よく返事をした。

彼は数人の島民を呼び集め、海賊の死体を持ち上げて彼らの船に戻し、海岸から遠くへ運んで爆破した。きれいさっぱりだ!

残りの船は、彼らが私たちにくれた供給品ということにしよう。

私の気分は最高に良くなった。

「海賊になるのも悪くないと思うわ」私はわくわくしながら言った。

白川浅里は私を横目で見た。「悪くないって?さっきの死人たちも海賊だったんだぞ」

私は気にせず答えた。「あれは彼らが自分の力量を知らなかっただけよ!」

白川晴は真剣に銃を拭きながら言った。「要するに、あなたは海賊になってみたいってことでしょ!」

「正解!」私は目を輝かせた。

白川晴は銃の掃除中に危うく暴発しそうになり、私を呆れた目で見て、白川浅里に言った。「こんな状況なのに、まだ彼女を甘やかすつもり?」

白川浅里の困惑ぶりは一目瞭然だった。

私は笑って言った。「海賊になるのに何か条件でもあるの?私がなれないと思ってるの?」

白川浅里は急いで言った。「いいよ、何でもいい。君が大人しくしてくれるなら、何でもいいよ」

私は不思議に思った。「私がどう大人しくないっていうの?」

白川浅里は尋ねた。「どうしてあのガラスの建物の下に武器があると知っていたんだ?」

私は固まった。

白川晴も驚き、すぐに言った。「もうこの島のすべてを把握したの?」

私は黙っていた。なぜなら、そこに武器があると言ったのは、よく考えて言ったわけではなかったから。

思わず口から出てしまったのだ。

私は白川浅里を見た。

白川浅里は近づいてきて、私の髪を撫でた。「記憶を取り戻す方法はきっとある。試してみないか?」

暇つぶしにはちょうどいい。

海賊と戦うこともなく、一生この平和な小島で過ごしたいと思う人もいないだろう。