橘譲は藤丸詩織が目を開けるのを待って、急いで言った。「詩織、早くロウソクを吹き消して!」
藤丸詩織は応えた。「うん。」
藤丸詩織は静かにロウソクを吹き消した。
橘譲はすぐに驚きの声を上げ、藤丸詩織の側に寄って、小声で尋ねた。「詩織、今どんな願い事をしたの?」
藤丸詩織は橘譲を一瞥し、困ったように言った。「三兄さん、誕生日の願い事は言っちゃうと叶わなくなるでしょう。」
橘譲はそれを聞いて、尋ねるのを諦めた。彼は落胆することなく、すぐに興奮して尋ねた。「詩織、個室の飾り付けは綺麗だった?」
藤丸詩織は頷いて、笑顔で言った。「綺麗だよ!」
橘譲は満足そうに笑いながら言った。「へへ、これは僕が特別に詩織のために飾り付けたんだ。気に入ってくれて良かった。」
橘泉は橘譲の言葉に不満そうで、すぐに口を開いた。「何が君が特別に飾り付けたって、僕だってアイデアを出したんだぞ?」