110 料理も楽しくなった

蘇我紬が買う食材は前日に考えておいて、メモに記録しておいたので、スーパーに着くと、すぐに目的の物に向かった。

三十分ほどで、蘇我紬はこれらの買い物を済ませることができた。

残りの時間は、自由に使える時間で、彼女はゆっくりと一周して、他に欲しい物を見つけたら、カゴに入れていった。

蘇我紬のこの頃の出費は、かなり大きかった。

彼女は以前はお金のことをそれほど気にしていなかった。影山家にいた時は、お金の心配をする必要がなかったからだ。

でも、これからは違う。子供が生まれたら、全て彼女一人で負担しなければならない。

影山家にお金を要求するようなことは、彼女にはできない。だから先日、貯金の大部分を不動産に変えて、将来の保証を作っておいた。

残したお金は、使うためのものだった。